Gienah's

雑多なゲームのこと。

2015-03-07 GP Liverpool Main Event

3月6日から8日に掛けてイギリスはリバプールにて開催されたグランプリ・リバプールに参加してきました。2月末から丁度卒業旅行でヨーロッパを放浪しており、イギリスへ寄るついでに飛び込んでみた形です。
海外GPどころかグランプリそのものへの参加が初めての経験でしたが、特にこれといったトラブルは当日もサイドイベント中も (惨憺たる成績を除いては) 起こらず快適な大会を楽しめました。

 

f:id:gienah_y:20150306095726j:plain

本戦の前日まではロンドンに滞在していたため、6日金曜日にノーザンプトンを経由して鉄道でリバプールへ。

予約したホテルは会場から南へ2駅離れたSt. Michaels駅の周辺。駅からも20分以上歩くためあまり快適な環境ではありませんでした。イベントが近づいてきた頃に運営からホテルの斡旋もあったようなのでもう少し待って考えてみた方が良かったかもしれませんね。とはいえ所詮会場とは1日に1往復するだけなので寝坊さえしなければこれといって問題でもないでしょう。

 

f:id:gienah_y:20150307081706j:plain

一夜を明かした後に会場へ。Liverpool Central駅へと降り立った時点でChannel FireballのTシャツを来た2人組を見つけていたので迷うこともなく開場ちょっと過ぎくらいの時間に到着しました。ここまで来ると「あからさまにGeekなのだ」という感じの風貌をしばしば目にするようになって新鮮でしたね。

 

f:id:gienah_y:20150307081920j:plain

会場入りしましたが未だ座席の指定なども無く、めいめいが好きな卓で遊んだり周辺のショップを見学したりして暇を潰している模様。もちろん僕も暇なのでショップをひと通り歩きまわってみましたが、foilカードの販売が随分と多いようですね......。あとは手の込んだ拡張アートやレガシーの常連カードに混じったピカチュウ (ポケモンカード) など、なかなかに混沌としていました。通貨レートの関係でどの店も決して安いとはいえないため結局は何も買わずじまいです。

朝9時、開始時刻を告げるアナウンスとともに会場内の立て看板に着席すべき座席の一覧が貼りだされます。自分の名字の頭文字が貼られた看板を見つけ、指定された番号に着席。向かいはバーミンガムから参加したというポケモンTシャツのお兄さん。
運営挨拶の後、プレイマット等の特典・氏名使用への同意書・そして今回のフォーマットはリミテッドのためKTKとFRFのパックが入った袋がごそごそと手渡されます。同意書を流し読みして署名し、パックチェックの時間です。
6パックを開封し、中身のカードを手元の用紙に記録して行きます。剥いたカードの中にはボムこそない (FRFのレア枠が《精霊龍のるつぼ》なんかに埋められている) ものの、優良な疾駆クリーチャーに恵まれた、後から思い返してみればそこそこ良いプールだったようです。
初めてのデッキチェックに慣れず時間ギリギリでチェックを終わらせ、向かいのプレイヤーとプールをスワップして再確認、その後2つ左のプレイヤーへとカードの山をそれぞれ手渡し自分のプールを手に入れます。 中身は《冬魂のオジュタイ》《アナフェンザの伝令》《幽霊火の刃》などのボムが詰まった良プール。
というわけで自信満々にサクッとデッキを組み上げてレジスターし、第1ラウンドの座席を確認していざ本戦へ。

5:《plains》
4:《island》
6:《forest》
1:《sandsteppe citadel》
1:《tranquil cove》

17 lands

1: 《herald of anafenza》
1: 《aven skirmisher》
1: 《jeskai student》
1: 《rattleclaw mystic》
1: 《ainok guide》
1: 《alpine grizzly》
1: 《jeskai windscout》
1: 《sandsteppe outcast》
1: 《abzankin-guard》
2: 《elite scaleguard》
1: 《arashin war beast
1: 《ojutai, soul of winter》

13 creatures

1: 《ghostfire blade》
1: 《valorous stance》
1: 《disdainful stroke》
1: 《crippling chill》
1: 《smite the monstrous》
1: 《rush of battle》
2: 《hunt the weak》
1: 《return to the earth》
1: 《will of the naga》

10 other spells



で、

結果としてはbyeを含めて2-7、実質的には1-7でした。ひどい。
全く勝てなかった理由は環境の読み違えが主ですかね。KTK6環境の際にシールドといえば長久クリーチャーで止まった地上に除去や長久ロード、飛行クリーチャーで穴を開けて突破していく……という重めのイメージを刷り込まれていたので、仮想敵のアブザンの守りをすり抜ける場を構築して行くことを念頭に置いてデッキを組んでしまいました。実際に環境を占めていたのは赤黒系のアグロデッキ。1ターンに1枚しかクリーチャーを置けないような私のデッキでは序盤の毎ターンに複数体展開されるクリーチャーの群れに対抗できる筈もありません。マナこそ無駄にしていない (テンポアドバンテージは失っていない) ものの、パーマネントが場に残ったターン数にほぼ比例した効用を産む以上相手からしてみれば早目にカードを展開し切ってなおかつそれが (コンバットによる1対1の交換で) 除去されないというのは計り知れないアドバンテージである訳です。それに加えてクリーチャーの絶対数が少なすぎる。
まあ要はFRFKTK環境のシールドを余りに経験していなかったという感じですね。

▼R1 スゥルタイt白アグロ ××
G1は初手《鱗衛兵の精鋭》、《悪寒》に土地5枚で先行。キープするもその後のドローは《ナーガの意志》のほか土地6枚、《龍爪のヤソヴァ》や《グルマグのアンコウ》に殴られ続けて負け。G2はダブマリとはいえ《幽霊火の刃》、《エイヴンの散兵》に土地3枚とそこそこ動けるハンド。《龍爪のヤソヴァ》は出されるものの能力を起動するための色マナが無く、こちらは《アブザンの飛空隊長》も引き込み《戦場での猛進》を絡めた次のコンバットでぎりぎり勝てる……という状況で変異から表返った《アブザンの先達》によって致死圏から逃れられ、その後クリーチャーを交換しつつも展開力で押し切られて負け。

▼R2 マルドゥアグロ-ミッドレンジ ○×○
G1は相手ダブマリから何も行動ができないままビートし続けて勝ち。G2は《発火》や《龍火浴びせ》、《消耗する負傷》に《絞首》などでこちらのクリーチャーを1体1体除去されて息切れし、《アリーシャの先兵》などに殴られて負け。G3、相手が2マナ立っている状態で+1/+1カウンターが2個載った予示に対し《弱者狩り》で5/5と格闘させようとしたところ、《シディシのペット》が表返って除去れず。色から考えてタフネス偏重のクリーチャーも少ないし、そもそもクリーチャーカードでない確率も高いだろうと考えたらこれである。判断ミスだったか迷うところだけれど4/4を除去するインセンティブは高かったしマナの使い途もなかったので順当かなあ、という感じ。結局そのまま2体目の《鱗衛兵の精鋭》を引いて相手のブロッカーを寝かせ続けて勝ち。

▼R3 マルドゥアグロ ××
G1は《マルドゥの斥候》、《アリーシャの先兵》、《エイヴンの散兵》などにひたすらライフを攻められて負け。G2は《刃の隊長》と《機を見た軍族朋》を始めとする戦士ビートに回られる一方で《戦場での猛進》や唱えられない《ナーガの意志》が手札で腐り続けて負け。

▼R4 マルドゥアグロ ×○×
G1は序盤からクリーチャーを展開されて対応し切れずに負け。G2は《爪鳴らしの神秘家》変異から《冬魂のオジュタイ》をプレイして場をコントロールすることに成功しそのまま勝ち。G3は《オークの必中弾》に活躍を許し、頼みの綱の《弱者狩り》をも《抵抗の妙技》で躱されて場の主導権を握られ、負け。

▼R5 ジェスカイアグロ-ミッドレンジ ××
G1はお互いにマナフラ気味だったものの島を全く引けないまま《悪寒》、《ナーガの意志》、《冬魂のオジュタイ》が手札の肥やしとなり続け、10枚目の土地としてようやくプレイできた島から唱えた《冬魂のオジュタイ》もカウンターされて相手の飛行クリーチャーを止める術がなくなり負け。G2も島を最後まで引けずに手札のスペルが腐る中飛行クリーチャーにライフを削られ、最後の一押しを《抵抗の妙技》によるプロテクションで通されて負け。

▼R6 ジェスカイアグロ ○××
G1は《エイヴンの散兵》、《ジェスカイの風物見》、《アブザンの飛空隊長》による飛行ビートで押し切って勝ち。G2は《冬魂のオジュタイ》を場に出すものの《停止の場》で除去され、《峡谷に潜むもの》や《氷河の末裔》にライフを削られて負け。G3はあからさまなコンバットトリックに対し《ラッパの一吹き》や《戦乱の閃光》かはたまた《イフリートの武器熟練者》であるか迷ったものの、G1で《峡谷に潜むもの》を見ていることもあって《ラッパの一吹き》や《戦乱の閃光》を撃たれたときに最善となるようにブロックした (特に《戦乱の閃光》ならカウンターで場を一網打尽にできた) ところ《イフリートの武器熟練者》が表返ってこちらがクリーチャーを失うことに。相手がキャストした《冬魂のオジュタイ》は打ち消せたものの《イフリートの武器熟練者》を止められずに負け。

▼R7 ナヤアグロ ××
G1は防ぎ切れない量のクリーチャーから《戦乱の閃光》と《発火》で直接ライフを削られ負け。G2は土地3で止まっているうちに《ジェスカイの学徒》や《沸血の処罰者》に殴られて負け。

▼R8 ティムールアグロ ××
G1は3ターン目《凶暴な拳刃》に対処できるカードがなく、その他のクリーチャーと共にひたすら殴られて負け。G2も《凶暴な拳刃》と予示クリーチャーの群れを抑えきれずに負け。

▼R9 bye

まあ何故ドロップしなかったのかといえば初めてのお祭りを味わうため、およびPWPointが稼げる可能性を捨てないようにしたためですかね。何故勝てないのか大体分かってきた時点で1-3-0、その場で変形サイドボードでも作ればまだ結果は違ったのでしょうが......。

改めて組み直すなら例えばナヤカラーにしてこんな感じでしょうか。プールの強みをあまり生かせていない上、全体強化スペルの不足が気になりますが......。

3:《plains》
6:《mountain》
5:《forest》
1:《wind-scarred crag》
1:《rugged highlands》
1:《sandsteppe citadel》

17 lands

1: 《Herald of Anafenza》
1: 《Humble Defector》
1: 《Horde Ambusher》
1: 《Smoldering Efreet》
1: 《Rattleclaw Mystic》
1: 《Ainok Guide》
2: 《Smoke Teller》
1: 《Sandsteppe Outcast》
1: 《Flamewake Phoenix
1: 《Gore Swine》
1: 《Alpine Grizzly》
1: 《Goblin Heelcutter》
2: 《Elite Scaleguard》
1: 《Lightning Shrieker》

16 creatures

1: 《Ghostfire Blade》
1: 《Valorous Stance》
1: 《Rush of Battle》
1: 《Outpost Siege》
1: 《Bring Low》
1: 《Hunt the Week》
1: 《Arrow Storm》

7 other spells