Gienah's

雑多なゲームのこと。

2014 Holiday Cube所感

今回はシングルエリミで勝っても大したものを貰えなさそうなので、Swissで何度か回してみました。やはり「これはこのアーキタイプだ」と言えるデッキでは勝て、「グッドスタッフを集めたミッドレンジだよ」というデッキでは負ける傾向にありますね。

 基本的にコンボを組み込むことを狙い、駄目でもコントロール寄りに近づけるのが重要そう。以下は少し回してみた上で思ったことのメモ書きです。予め断っておきますが独断が多めです。

 

■ どんなコンボがあるか?
▽ Time Vault
《Time Vault》を《通電式キー》, 《キオーラの追随者》, 《ラル・ザレック》, 《求道者テゼレット》などの手段で毎ターンアンタップして無限ターンを得るコンボ。アーティファクトが多少割られやすい環境とはいえ《Time Vault》が剥ければまず組み込んでいいレベルに実用性が高い。

▽ 双子
《詐欺師の総督》, 《やっかい児》, 《士気溢れる徴集兵》を《欠片の双子》, 《鏡割りのキキジキ》で無限にコピーするモダン通りの即死コンボ。赤シンボルが多少重いがこちらも決まれば即勝利。

▽ ストーム
《思案》, 《渦巻く知識》, 《Ancestral Recall》などの軽量ドローや《大あわての捜索》, 《パリンクロン》などのフリースペル、《Timetwister》や《記憶の壺》などの手札補充を用いてストームを稼ぎ、《思考停止》, 《巣穴からの総出》, 《苦悶の触手》で勝利する。特に《思考停止》は他の有用カードと色が合い、かつデッキがほぼ40枚の環境であるためストーム数が少なめでもフィニッシュ可能とかなり強力。

▽ SnT
エルドラージを始めとして潤沢に存在するフィニッシャーを《騙し討ち》, 《裂け目の突破》, 《実物提示教育》, 《Eureka》などで叩きつける戦法。赤の踏み倒しは滅殺付きのエルドラージでないと1体では致命傷にならないことも多く、《実物提示教育》と《Eureka》は相手にもエルドラージを出されたり (しかも相手の方が先に攻撃できる) 《忘却の輪》系の除去エンチャントや《支配魔法》なんぞを叩きつけられることもあるため不安は残る。
エルドラージや《荒廃鋼の巨像》などの無色クリーチャーに関しては《チャネル》、アーティファクトクリーチャーならサーチまでできる《修繕》などの手段も豊富。

▽ リアニメイト
《納墓》や《適者生存》などで墓地に送ったクリーチャーを《再活性》や《動く死体》などで釣り上げて闘う。手間がかかるうえに一部のフィニッシャーを利用できず色も合わせにくいため、多少評価は落ちる。

 

■ デッキのアーキタイプとしてはどのようなものがあるか?
▽ Ur, Ubストーム
VMA同様に組めさえすれば極端な爆発力を誇るが、肝心のストームがピックできるか怪しい。デッキ自体はよく回るので最悪別のフィニッシャーを探してきて闘うのかな。

▽ Ub, Uwコントロール
《Mana Drain》を初めとするカウンターや各色の除去、強力なプレインズウォーカーなどでボードをコントロールし続け、PWやファッティで勝負を決める。多色土地の枚数次第だがかなり多色化しやすい気がする。とにかくテンポアドバンテージが凶悪で、《支配魔法》や《不実》の強さは計り知れない。

▽ 白ウィニー
《未練ある魂》, 《幽体の行列》, 《オレスコスの王、ブリマーズ》などによるトークンの群れや《サバンナ・ライオン》などの優良クリーチャーを《清浄の名誉》, 《ヘリオッドの槍》, 《黄金のたてがみのアジャニ》などで強化して殴り殺すデッキ。安定度が高くキルターンも早い強力なアーキタイプ。ただし卓で被ると悲しい。

アーティファクトランプ+PWコントロール
言うまでもなく強力な《Mana Crypt》や《太陽の指輪》に各種Mox、その他《スランの発電機》や各種印鑑で一気に高マナ域へと到達してPWを初めとするフィニッシャーやコンボを叩きつけるデッキ。印鑑は割と流れてくるので強力なマナアーティファクトを取れているのなら組みやすい気がする。序盤の色拘束が少ないため多色化もしやすい。

▽ URG系コスト踏み倒し
パーツが溢れているため割と組みやすいが回らないことも多く悲惨。緑なら《適者生存》, 《獣相のシャーマン》などの継続的サーチ手段や《自然の秩序》も存在するため多少安定するかもしれない。緑のフィニッシャー候補は《大祖始》, 《テラストドン》, 《森滅ぼしの最長老》など。マナアーティファクトがキルターン短縮に直結し得る。

--- この辺りから微妙

▽ 赤単
速攻クリーチャーと火力で一気に勝負を決める。2014では《ボール・ライトニング》, 《小悪魔の遊び》, 《ケルドの匪賊》などがいなくなったが《若き紅蓮術士》, 《嵐の息吹のドラゴン》, 《龍語りのサルカン》, 《火口の爪》辺りが参入して多少ミッドゲームでも闘えるようになった......のか? それは弱体化なのでは。

▽ 黒単
アグロ寄りにもミッドレンジ寄りにも組める。ただし除去は間違いなく他のプレイヤーと喰い合うのであまり枚数が手に入らない。クリーチャー主体となるので装備品をがめられるとそこそこ強力。ただし《骨断ちの矛槍》は落ちた。

▽ Gxランプ
豊富なマナクリーチャーや《春の鼓動》, 《原始のタイタン》などの手段でマナ加速を行い勝負を決めるデッキ。《歯と爪》や《孔蹄のビヒモス》, 《火口の爪》などを活かせるが組むのに失敗すると特徴のないミッドレンジに終始してしまう。ピック中余計な優良カードに気を取られないことが肝要。